AIコーディングエージェントが、実用に足るようになってきた

ソフト開発

近年AIエージェントの発表が盛んです。
私も2025年後半ごろからAIコーディングエージェントという形で使い始めていますが、2026年8月の時点で大きな進歩を感じ、本格的に使うようになりました。
これからどうなっていくのかはわかりませんが、記録として、ここまでのAIコーディングエージェントの変遷を私なりに書いておこうと思います。

私の使っているAIコーディングエージェント

私は個人開発を行っており、開発しているのはWindowsデスクトップアプリケーションです。
(詳しくはこちら
使用している開発環境はVisual Studio 2022です。
会社でもソフトウェアエンジニアとして働いていますが、ほぼ近しい環境を使っています。

AIコーディングエージェントは、2025年10月ぐらいから触っていました。
最初に使ったのは無料のCursorで、その後Codex CLI、Gemini CLI(後にAntigravity CLI)などを使っています。
一時期Codex CLIの有料プランも使って試してみましたが、現在は特に課金していません。
ただ、Codex CLIもAntigravity CLIも2026年8月現在わずかながら無料で使えるので、時々使っています。

AIコーディングエージェントの進歩の体感

2025年10月時点でCursorを使った感触は、調査には役に立つけれども、コーディングは微妙、設計相談相手としては全く役に立たない、というものでした。
それが2026年8月現在、Codex CLIを使っている限りにおいては、調査だけでなく仕様&設計検討・計画立て・実装・テストなど、ソフト開発のほぼ全てのフェーズで相談相手もしくは作業者として、十分に使えるという感触です。
作業の分野ごとに時系列で書くと、以下のような感じです。

  • 調査
    • 2025年10月ごろ
      割と使える。
      「この機能はどこでどう実装されている?」と聞けるようになった。
      「この動きの仕様は?」と仕様調査に使えるのも便利。
      不具合調査は簡単なものだと当たるが、それ以外は微妙。
    • 2026年3月ごろ
      かなり優秀。
      単に動きを調べるだけでなく、不具合の原因もかなり正確に当てられるようになった。
    • 2026年8月ごろ
      引き続き優秀。
  • コーディング
    • 2025年10月ごろ
      ほぼ使えない。
      一応動くコードとは言えるものの、周りのコードと同じように書くことができないのが致命的。 修正するより自分でゼロから書いた方が速いレベル。
      コーディングの書き方を無視して、とにかく動くものが欲しい場合しか使えない。
    • 2026年3月ごろ
      使えるところはある。
      ある程度ルールを整備して、「これと同じような形で書いて」と言えば書けるようになった。 近しいサンプルがあれば、適切に模倣してくれる。
      ただ、新機能実装では好き勝手に書いてしまい、実用には使えない。
    • 2026年8月ごろ
      かなり使える。
      コードの書き方にとどまらず、メソッド分けなども適切に行うようになった。
      新機能実装も含め、どの場面でも大体使える。
  • 設計相談
    • 2025年10月ごろ
      全く使えない。
    • 2026年3月ごろ
      引き続き使えない。
      ある程度考えてものを言うようになったなという気はするが、私と議論できるレベルではない。
    • 2026年8月ごろ
      わりと使える。
      「~という機能を実装したいが、どこをどのように修正することで実現が可能そうか」というレベルのプロンプトから、根拠のある回答を返して、議論ができるようになった。
      設計にとどまらず「仕様としてどのような懸念がありそうか」といった観点でも、的を射た回答を返してくれる。
      回答時間は、ボリューム次第ではあるが、人間が考えるスピードと近しいレベル。
  • 実装計画立て(Planモード)
    • 2025年10月ごろ
      全く使えない。Planモードという概念すら、当時はあまりなかった気がする。
    • 2026年3月ごろ
      一応Planモードの走りは出てきた時期。
      ただ、出してくるプランは読みにくく、そのまま使えることも皆無で、プランを読む方が大変なので使えなかった。
    • 2026年8月ごろ
      どのAIコーディングエージェントもPlanモードを用意するようになった。
      Shift+Tabでモードを切り替えるのも、仕様として浸透した印象。
      プランがかなり読みやすくなった。
      プランをそのまま採用することも多く、実用に足るようになった。

このように2026年8月時点で、どの分野でも「実用に足るようになった」という印象です。
この約1年弱の間に、AIコーディングエージェント側での推論・思考が洗練されてきたのでしょう。
アップデートも各社ものすごく頻繁に行われていたので、その過程で急速に完成度が上がったのだと思います。

現在の使い方

今メインで使っているAIコーディングエージェントは、Codex CLIです。
モデルはgpt-5.5 mediumが大半でしょうか。
Antigravity CLIも時々使っていますが、Codex CLIに比べると一段落ちる印象です。
( Claude Codeは使っていないのでよくわからず。たぶんCodex CLIとそこまで遜色ないのでは。)

Codex CLIは仕事でも使っていますが、仕事ではフル活用しています。
個人では、一時期有料プランにしてフル活用していましたが、今はいったんやめています。
あれば使うのですが、個人開発は趣味であって、効率最優先にするとつまらなくなるので、ちょうどよい使い方を模索しているところです。

今後どうなっていくのかの予測

AIエージェントの進化の軸としては、賢さ・速さ・安さがあるのではと思っています。
ただ、今までは賢さ最優先でしたが、ある程度の賢さに達したら、それ以上はあまり求められなくなるのではないでしょうか。
理由は簡単で、それ以上賢くなっても人間側がついていけなくなるからです。
もちろん、賢ければ賢いほど良いという分野もあるとは思います(セキュリティとか)。
そういう分野では、AIを徹底的に自走させる使い方が主になるのだと思います。
ただ、それ以外の分野では、賢さが人間と同等以上であれば、それで十分となる気がします。

ある程度賢さが満たされたら、私としては、次は速さと安さを重視してほしいところです。
特に速さは大事です。
遅いと、こちらの思考も止まるので、思考を途切れさせないためにできるだけ高速になってほしいです。
安さは、個人が使うためにはもう少し安いプラン or 何がしか他のメリットとセットになったプランがほしいなぁ、、というところですね。

今後どうなるのかはわかりませんが、さらにAIコーディングエージェントが進歩して使い方が変わったら、また書きたいと思います。

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